私、既に宅建を持っていて、キャリアアップのために宅建のダブルライセンスとして司法書士を検討しているんです。
ウチの銀行によくくる司法書士の先生がとても誠実でカッコ良く見えて…。
でも実際に働きながら目指すとなると、やはり難しいんでしょうか?
素敵な先生が仕事場に来られるんですね。
司法書士はご理解いただいているとおり、国家試験の中でも最難関の資格試験です。
働きながら目指すとなるとかなり厳しいとは思います。
私も専業受験生でありながら合格までに3回受験をしてようやく合格することができました。
ですが、私の周りにも働きながらでも合格されている方はたくさんいらっしゃいます。
特にまゆみさんは宅建を既にお持ちですから、一から勉強する方よりもアドバンテージがあります。
まずは宅建のダブルライセンスとして司法書士を選択するメリットについて解説していきますので、是非参考にして受験を検討してみてください。
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目次
宅建のダブルライセンスとして司法書士を選択するメリットとは
宅建試験に合格された方が次の資格として司法書士を選ぶ場合、いくつかのメリットがあります。
以下では、宅建のダブルライセンスとして司法書士を選択するメリットについて解説していきます。
試験の出題科目が一部重複している
司法書士試験の試験科目は、
- 民法(20問)
- 憲法(3問)
- 刑法(3問)
- 商法・会社法(9問)
- 不動産登記法(16問)
- 商業登記法(8問)
- 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法(計7問)
- 供託法(3問)
- 司法書士法(1問)
の計11科目です。
その中でも最も大きい割合を占めるのが、「民法」です。
司法書士試験において民法は、不動産登記法をはじめとする科目の基礎となるため、司法書士試験の攻略は民法の理解なしにはあり得ません。
宅建試験に合格された受験生はこの民法の基礎力があるため、他の受験生よりもアドバンテージがあります。
また、司法書士試験の試験科目には不動産登記法(一部、農地法等の知識が理解の助けになる)などがあり、宅建試験では主要科目ではないものの、全く知識が無い方よりも有利なことは間違いありません。
このように、宅建試験に合格された受験生は、司法書士試験の試験科目の一部を既に学習されているため、司法書士試験を目指す上で、大きなメリットとなります。
成功体験ありで難関資格に挑戦できる
司法書士試験は数ある資格試験の中でも、合格率4%前後という最も難易度の高い試験の一つです。
上記にも述べたように、司法書士試験は試験科目が多いので、普通の受験生はその分量に圧倒され、途中で諦めてしまう方が多いです。
その点既に宅建試験に合格された受験生は、資格の難易度こそ下がるものの、同じ法律系の資格で結果を出している分、司法書士試験にも自信を持って臨むことができます。
宅建試験合格という成功体験を持って司法書士試験にチャレンジできるのは、大きなメリットといえるでしょう。
不動産関連業務に強くなる
宅建試験に合格すると、宅建士として不動産の売買・賃貸など、様々な不動産業務に携わることになります。
それに加えて司法書士試験に合格すると、不動産の売買や住宅ローンの設定の際にお客様の代理人として、不動産の売買や担保権の設定に関する登記の申請手続を行うことになります。
宅建と司法書士の両方の資格を取得することによって、不動産の実際の契約から不動産の権利を保護する登記手続きに至るまで、不動産関連のあらゆる業務に強くなります。
またそれぞれの業態によっては兼業することは難しい場合がありますが、将来ご自身が独立するときには、宅建士として不動産の売買や賃貸をメイン業務として行うこともできますし、司法書士として不動産に精通した登記手続を行うことができます。
社会的に高いステータスを得ることができる
司法書士試験は合格率4%前後の超難関試験ですが、合格することができればその分得るものも大きいです。
全国的にも人気の高い宅建と併せて司法書士も取得することができれば、より一層高い評価を得ることができること間違いありません。
頑張ってみようかしら…。
宅建試験と司法書士試験の難易度の違いとは
宅建のダブルライセンスとして司法書士を取得することができれば様々なメリットがありますが、宅建と司法書士とでは難易度に大きな差があります。
以下では、宅建と司法書士との難易度の違いについて解説していきます。
難易度は司法書士試験の方が圧倒的に高い
宅建試験と司法書士試験の受験者数・合格者数・合格率は以下の表を見ると一目瞭然ですが、特に司法書士の合格率が圧倒的に低いことが分かると思います。
宅建がだいたい15%前後の合格率なのに対し、司法書士は例年4%前後となっております。
司法書士試験の方が試験時間が長い
宅建も2時間で択一式問題50問を解かなければなりませんでしたが、司法書士試験は午前の部2時間・午後の部3時間合計5時間に及ぶ長丁場となります。
加えて司法書士試験の午前の部は35問の択一式問題のみですが、午後の部においては35問の択一式問題の他に、記述式問題を2問解かなければなりません。
また司法書士試験は試験時間も長いのですが、特に午後の部は35問の択一式問題と2問の記述式問題をたった3時間で解かなければならない時間制約の厳しい試験なので、時間内にいかに効率良く解答するかも考えなくてはなりません。
司法書士試験には記述式問題が出題される
上記にも述べたように、司法書士試験は択一式問題の他にも、不動産登記法・商業登記法につき、記述式問題が出題されます。
選択肢の中から解答を選択するのではなく、事例を読み解き正しい解答を筆記しなければならないので、知識だけではなく、問題の解き方もじっくりと研究しなければなりません。
司法書士試験の受験生はこの記述式問題に抵抗がある方が多いため、しっかりと対策していく必要があります。
さて、どうしようかしら…。
司法書士試験の具体的な勉強方法とは
それでは、宅建合格者が実際に司法書士試験を目指す上で、具体的にどのように勉強をしていけばよいでしょうか。
以下では、司法書士試験の具体的な勉強方法について簡単に解説していきます。
通信講座・予備校の受講を検討しよう
宅建試験は市販のテキストを使用して独学で勉強された方も多いかと思います。
しかし、司法書士試験はその難易度を考えても、独学で受験することはオススメできません。
特に記述式問題は確固たる方法論を学ばないと、自分だけではなかなか攻略することはできません。
ですから、お金をかけてでも通信講座・受験指導校の講座の受講を強くオススメします。
以下に代表的な通信講座・受験指導校を挙げておりますので、参考にしてみて下さい。
早期から記述式の対策をしよう
上記にも述べておりますように、司法書士試験において記述式問題の攻略は必須となります。
そして記述式問題は知識を覚えるだけでは解けるようにならず、雛形や解き方を練習しなければならないため、攻略するまでにはある程度時間がかかります。
ですから、ご自身で独学で勉強するにも、通信講座・受験指導校の講座を利用するにも、記述式問題の対策は早い段階から取り組むことを強くオススメします。
決して「ある程度実力がついてから」といつまでも放置することは避けるべきです。
私が司法書士試験に合格できた方法
私は宅建試験合格後、それまで勤めていた会社を辞めて、専業受験生として司法書士試験を目指しました。
その際に利用していたのは、伊藤塾の司法書士入門講座 でした。
その際に担当していた山村拓也講師の講座では、独自で編み出した記述式の方法論である「答案構成」を入門講座の段階で学ぶことができるため、初学者でも記述式問題に全く抵抗がなく勉強することができます。
多くの受験生はある程度勉強が進んでから記述式問題に取り組むことになるので、そこから改めて解き方を構築するのにどうしても苦労してしまいます。
ですが、伊藤塾の山村拓也講師の講座では、入門講座の段階で記述式問題に積極的に取り組むことになるので、他の受験生よりも記述式問題に対してアドバンテージを取ることができます。
- 宅建試験合格後、司法書士試験に挑戦したい…!
- でも、どの受験指導校・講座を選べばよいか分からない…!
- 迷いなく、司法書士試験を突破したい…!
以上の悩みをお持ちの方は、伊藤塾の山村拓也講師の入門講座 をオススメします。
受講相談とかも無料でやってくれるところもありそうだし、少し検討してみようかしら。
小林先生、ありがとうございました!
他にもダブルライセンスの資格でお悩みの方へ
司法書士の他にも、宅建のダブルライセンスとして次の資格をお悩みの方もいらっしゃると思います。
※宅建のダブルライセンスとして管理業務主任者を検討されている方はこちら
また、ブログを読んだだけではいまいちよく分からないという方もいらっしゃると思います。
そこであかつき塾では、そのようなお悩みをお持ちの受験生の代わりに、次に挑戦する資格についてアドバイスを致します。(サービス内容の詳細については、こちら)
ご希望の方は、是非お問い合わせフォームへご連絡下さい!
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