自分ではできることはやっているつもりなのですが、正直何が悪いのかがよく分かりません。
どうして宅建に受からないのか、何かアドバイスをいただけないでしょうか…?
懸命に勉強を続けているのもかかわらずなかなか宅建に受からない場合は、勉強方法に何か原因があるのかも知れません。
ここで今一度、宅建試験に受からない原因を一緒に考えてみましょう。
目次
「勉強」が足りていない
社会人受験生が宅建に受からない理由の一つとして挙げられるのが、単純に「勉強」が足りていないことだと考えます。
以下、時間・知識の精度・過去問の習熟度に分けて解説します。
勉強時間が足りていない
宅建に合格するために必要な勉強時間は、平均300時間程度といわれています。
社会人がこの勉強時間を達成するためには、仮に半年間(180日間)毎日勉強したとして、1~2時間勉強しなくてはならないことになります。
毎日はなかなか難しいとしたら、少なくても勉強できる日であれば、最低2時間は勉強しなくてはならないはずです。
まずは、この最低限のスタートラインに立てているかを確認して下さい。
- 自分はどうも勉強時間が足りていない気がする…。
- でも、どうしても勉強時間が確保できない…。
- 勉強時間を確保するためにどうしたらよいか知りたい…!
上記のようにお悩みの方は、社会人が勉強時間を確保する方法に関する記事に詳細がありますので、こちらを読んでみて下さい。
知識の精度が低い
宅建に受かるためには、ただ徒に時間ばかりを気にしていても仕方がありません。
当然ですが、宅建に受かるための知識を本試験までの間に揃えておかなければなりません。
宅建の本試験現場ではテキストの持ち込みは認められていませんので、ある程度の知識を暗記して試験に臨む必要があります。
そのためには、単調な作業になりますが、繰り返し繰り返し暗記する必要があります。
- 暗記は苦手だ…。
- 暗記するためのまとまった時間を確保できない…。
- 暗記するための方法について知りたい…!
上記のようにお悩みの方は、暗記する方法に関する記事に詳細がありますので、こちらを読んでみて下さい。
過去問の習熟度が低い
社会人の受験生に限ったことではありませんが、宅建試験の攻略には過去問の攻略が必須になります。
しかし、多くの受験生は過去問をただ解くだけで、正しく攻略しているとはいえません。
特になかなか宅建に受からない受験生は、
過去問は解けるけど、本試験で上手くいかない…!
という方が多いのではないでしょうか?
上記のようにお悩みの方は、過去問の使い方に関する記事に詳細がありますので、こちらを読んでみて下さい。
計画的に勉強できていない
また、社会人宅建受験生が受からない理由として挙げられるのが、無計画に勉強していることです。
社会人受験生はどうしても一日の大半を仕事で占めるため、計画的に勉強しなければなかなか合格には辿り着きません。
以下では、スケジュールを立てる上で多い失敗とそれをどのように具体的に実行していくか、について解説していきます。
そもそもスケジュールを立てていない
そもそもスケジュールなんて立てなくたって、このテキスト全部やればいいんでしょ!?
確かに、お手元のテキストや過去問集には合格に必要な情報が全て網羅されているはずです。
ですから、それらを完璧にこなせば確かに合格する可能性はあるでしょう。
しかし繰り返しになりますが、社会人受験生はそもそも仕事が忙しいので、お手元のテキスト・過去問集の全てを完璧にすることは不可能です。
社会人受験生をはじめ、時間に制約のある受験生は、網羅的な勉強をするのではなく、とにかく重要な箇所に絞って、それを計画的に繰り返すしかないのです。
そのためには、やはりスケジュールをしっかり立てて、それを実行していく必要があります。
スケジュールの作成方法・管理の仕方については、詳細がありますので、こちらを読んでみて下さい。
科目毎の勉強時間の配分を考えていない
資格試験は戦略が命です。
すなわち、重要度によってかける労力を変え、最も得点効率の良い方法を取るということです。
宅建の得点配分は、
- 権利関係:14問/50問
- 宅建業法:20問/50問
- 法令上の制限:8問/50問
- 税・その他:8問/50問
に大体分けることができます。
上記の配点を見たときに、宅建業法が明らかに大きいので、「宅建業法」を中心に勉強するべきことが分かります。
ですから、配点が低い法令上の制限や税・その他の科目を重視しすぎるのは得策ではありません。
また、逆に「法令上の制限」がたった8問しかないからといって、「法令上の制限」を捨てその他の科目で得点を取りに行く、ということもすべきではありません。
それぞれの科目には、いわゆる捨て問(=多くの受験生が得点できない問題)が存在するため、それらを得点するために、過度に一つの科目に注力するのは勉強効率が良いとはいえません。
科目毎の配点を意識しつつ、バランス良く勉強することが重要です。
いつまでに何を何回繰り返すかを考える
上記にも述べたように、宅建試験の攻略のためには、お手元のテキストと過去問を繰り返し学習し、知識の精度と過去問の習熟度を上げることが必要です。
とにかく繰り返しゃいいんでしょ!?
確かにそうですが、その反面社会人受験生の勉強時間は限られています。
ただ闇雲に勉強していても、網羅的な繰り返し学習しかできず、本試験までにタイムオーバーとなってしまいます。
ですから、宅建合格のためにはテキスト・過去問の中から繰り返す内容を絞り込み、それを具体的にどのくらい繰り返すのかを事前に計画する必要があるのです。
もう少し平日で勉強できる時間を探してもっと計画的に勉強しないとダメだなぁ…。
自分のやり方に固執し過ぎている
宅建受験生の多くが社会人ですから、ご自身の考え方や価値観が既に備わっています。
生きていく上でこれらは必要になるかもしれませんが、宅建試験においては逆に邪魔になる場合があります。
以下では、ご自身のやり方に固執してやってしまいがちな失敗とそれに対する対処方法について解説します。
勉強方法の研究をしない
社会人受験生は宅建の勉強を始めるまでの間に、高校受験や大学受験など試験勉強を経験してきたかと思います。
しかし、宅建をはじめとする資格試験と高校・大学受験の入試とは性質が異なります。
それは学生とは違い、社会人受験生一人一人知識や経験に差があるからです。
ですから、これまでの試験勉強の経験だけでは宅建合格にはなかなか辿り着けません。
受験生一人一人の知識や経験、受験環境に併せて宅建の勉強方法を変えていく必要があるのです。
細かい箇所にこだわり過ぎている
宅建試験の問題には、合格者であれば正解できる標準的な問題もあれば、受験生の大半ができない難問も含まれております。
学習が進んでくると、標準的な問題よりも難しい問題の方に意識がいきがちになります。
特に何度か不合格を繰り返している宅建受験生は、標準的な問題を見飽きてしまい、難しい問題を解けないと受からないと錯覚してしまいます。
ですが、宅建試験の多くの問題は過去問題の焼き直しで、それらをもれなく正解することが出来れば、十分に合格が可能です。
にもかかわらず、誰もが解けない難しい問題に力を入れ過ぎると、基本的な問題に関する知識に関して手が回らなくなり、それらの知識があやふやになります。
知識があやふやのままでは、本試験で十分な力を発揮することができません。
ですから、難しい問題に注力し基礎が疎かになると、合格からはどんどん遠ざかってしまうのです。
合格者から情報収集しよう
なかなか宅建に受からない受験生がこれから効率的に勉強するためには、ご自身でやり方を模索するよりは、合格者が実際にどのようなやり方で合格したのかを知ることが重要です。
当ブログもそうですが、世の中にはインターネット上あるいはSNS上等で沢山の情報が発信されております。
それらを参考にして、ご自身の状況に合うやり方を見つけてみるのもよいでしょう。
一例として、私が宅建試験に合格した方法に関して、こちらの記事に詳細がありますので、是非参考にしてみて下さい。
因みに一点注意なのは、方法論のつまみ食いをすることです。
すなわち、ある方のやり方を参考にするなら、そのやり方を徹底的に参考にしなければならないということです。
それからもう一つ、情報はあくまでも情報、受験環境や可処分時間などによって参考にはならないということです。
ご自身が社会人受験生であるならば、可処分時間の多い学生の勉強方法は参考にならない可能性があります。
情報収集する際には、できるだけご自身に近い受験環境の方を参考にするとよいでしょう。
テキスト・過去問集を頻繫に変えてしまう
宅建受験生は当然ですが、まだ合格していないわけですから、ご自身がやっている勉強方法や使っているテキスト・過去問集で問題ないのか、とても不安になると思います。
特に、一度ないし二度不合格になっていると、その不安も大きいと思います。
以下では、宅建受験生がやりがちな失敗である、テキスト・過去問集を頻繫に変えてしまう理由とその解決方法について解説します。
テキスト・過去問集について過度な情報収集をする
上記では、合格者の勉強方法を参考にしてご自身の勉強方法を模索するべきだと述べました。
しかし、過度に情報収集をしすぎて勉強方法がブレてしまうのはいけません。
上記にも述べたように、受験生によって受験環境や可処分時間は大きく違います。
ある学生の宅建受験生がテキスト・過去問集を10周以上繰り返して合格したとしても、可処分時間が少ない社会人受験生がそれを真似できるとは限りません。
あるいは、既に行政書士を突破している受験生や法学部を専攻している受験生が宅建の勉強をたった1ヶ月間しただけで合格できたとしても、宅建初学者で法律も勉強したことがない受験生が同じ期間勉強するだけで合格できるとは限りません。
そういった受験環境も可処分時間も違う受験生がオススメするテキスト・過去問集が、必ずしもご自身に合うかどうかは分かりません。
情報収集は大事ですが、一度テキスト・過去問集を選んだのであれば、過度な情報収集はせず、それらを信じて進めていかなければなりません。
使っているテキスト・過去問集を最後まで信じられない
大きい書店に足を運ぶと、宅建資格のコーナーには数多くの書籍が並んでいます。
ご自身が選んだテキスト・過去問集は勿論、それ以外にも良質な物が沢山あります。
ですから、ある程度学習が進んでからご自身が使っているテキスト以外の物を見ると、どうしてもそれらが良く見えることがあります。
しかしそれは、そのテキスト・過去問集が良いというよりも、ご自身の実力が上がってそれらを読みこなせているからという可能性もあります。
テキスト・過去問集を頻繫に変えてしまうと、各テキスト・過去問集で解説の表現等が微妙に異なるため、折角ご自身のテキストで身につけた知識がテキストを変えることで身につかなくなってしまいます。
隣の芝生は青く見えるものですが、それに惑わされることなく、最後までご自身が選んだテキスト・過去問集を使い込むべきなのです。
とにかく一つに決めて徹底的にやりこむ
上記にも述べたように、ご自身の学習が進むほど使っているテキスト・過去問集以外の物が読みやすく感じられ、ついつい新しい物を購入してしまうことがよくあります。
しかし繰り返しになりますが、それはご自身のテキスト・過去問集以外の物がより優れているのではなく、ご自身の実力が付いてきたからそう感じるのに他なりません。
また、折角使っているテキスト・過去問集を変えてしまうと、そのテキスト等に書き込んでいた情報ややりこんだ形跡がリセットされ、また新たにそれをし直さなければならないので、今までの時間が無駄になります。
加えて、記憶する上で記載されている表現内容や記載場所なども大きな影響があります。
当然ながら、テキストが変われば記載内容も異なりますし、記載場所も変わります。
宅建試験になかなか受からないという方は、とにかく今やっていることをブレずに徹底的にやりこむことが重要なのです。
最初に買ったテキストをもっと使い込むようにしなければ…!
本試験を意識・想定した勉強をしていない
宅建試験になかなか受からないという受験生は、ただ闇雲にテキストを読み、何となく過去問を解いている、という方が多いのではないでしょうか。
当然ながらテキスト・過去問集に取り組むのは、宅建試験の本番で合格点を取るためなのですから、本試験現場で力を発揮できるように意識する必要があります。
以下では、本来意識すべきポイントとその解決方法について解説します。
本試験の対応を想定していない
多くの宅建受験生はただテキストを読み、ただ過去問を解いているのではないでしょうか?
宅建の本試験では2時間で50問を一気に解かなければなりませんし、当然ながら解答・解説をすぐに確認することはできません。
本試験現場では一問が合否を分けますが、それだけの緊張感を持って普段から過去問を解いているか、今一度確認してみて下さい。
時間配分を考えていない
上記にも述べたように、宅建試験は2時間で50問を解かなければなりません。
ですから、普段の学習のようにゆっくり考えて解いていくわけにはいきません。
少なくとも、1問当たり2.4分(=120分÷50問)で解かなければならないわけですから、普段からご自身が解いている問題にどれくらい時間をかけているかを測るようにしましょう。
模擬試験を利用する
本試験現場を意識するためには、実際に本試験と同様の状況を作り出すことが重要です。
すなわち、実際に2時間で50問を解き、マークシートにマークするようにします。
しかしながら、ご自身ではなかなか難しいということもあると思います。
そこで利用したいのが、模擬試験(模試)です。
市販の予想問題集なども販売されていますが、出来れば予備校で主催されているものを利用する方が学習効果が高いです。
参考までにオススメの模擬試験を挙げておきます。
是非参考にしてみて下さい。
【通信講座・予備校の模擬試験】
これからはもっと本試験を意識した勉強をしたいと思います。
小林先生、ありがとうございました!
どうしてもご自身では分析できない方へ
ここまで記事をお読みいただいても、どうしても分析ができない、とお悩みの方もいらっしゃると思います。
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