勉強法

暗記ができない受験生必見! 社会人宅建受験生が暗記をしなければならない理由とその方法とは

拓
小林先生、宅建の勉強をしていて覚えにくい知識が沢山あるんですが、僕暗記が昔からできないんです…。

普段の勉強では出来れば過去問を解く時間に充てたいので、なるべく暗記には頼りたくないんです…。

何かいい方法はないでしょうか?

小林先生
小林先生
なるほど、暗記は単純作業ですから好きな人はいません。

しかし、宅建試験を短期間で攻略するためには暗記をしないと逆に効率が悪くなることがあるんですよ。

ですから、社会人宅建受験生はある程度知識を暗記することが必須なのです。

拓
え、そうなんですか!

てっきり理解して覚えていった方がいいのかと思いました。

暗記する方が効率がいいなんて全然イメージが湧かないです…。

小林先生
小林先生
勿論、全ての箇所を暗記することが効率がいいわけではありません。

ただ、何でもかんでも理解して進めようとすればいいというものでもありません。

要はバランスが大事なのです。

また、暗記は長時間でやるより、短い時間で行った方が効率がいいんです。

その辺りの拓さんの疑問点をこれから解決していきますね!

拓
はい、よろしくお願いします!

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暗記をしなければならない理由

宅建受験生にとって、知識を暗記するために単調な反復練習を続けるのは苦痛ですから、できればやりたくないと思うはずです。

ですからまずは、宅建受験生が何故暗記をしなければならないのか、その理由について詳しく解説していきます。

宅建合格のためにはどうしても必要

宅建試験本番では、テキストの持ち込みは認められておりません。

ですから、本試験の現場でテキスト内に書いてある内容を引き出すためには、どうしてもその内容を事前に暗記しておく必要があります。

宅建試験の問題は、その場で考えさせるものよりも正確な知識を問うものの方が圧倒的に多いので、本番で正解を出すためにはテキスト内に書いてある知識を暗記することが必要なのです。

宅建合格のためには、暗記は必須

短期間で全てを理解することはできない

宅建受験生のほとんどの方は、早い方であれば1回や2回、長くかかる方でも5回から6回程度の受験回数で合格していきます。

その短い数年の間に、宅建試験の全ての範囲において深い理解を求めるのは不可能です。

ですから本試験までの間に、理解はできなくても、とりあえず問題は解けるレベルにとどめて、決して深入りしないことが短期で合格するための秘訣です。

理解をせずに機械的に記憶した知識はなかなか定着せず、長期間記憶するためには何度も繰り返していくほかありません。

特に社会人受験生は仕事が忙しく、そもそも宅建の勉強に充てられる時間は限られています。

社会人受験生が短期間で結果を出すためには、出題範囲の多くを理解しなければならないと思うことはやめ、ときには何度も繰り返して機械的にでも暗記していくことが重要です。

宅建合格を短期間で果たすためには、暗記することも必要

問題が解けるレベルにする必要がある

宅建の試験問題を解くためには、何となくうろ覚えの状態ではなく、知識を正確に記憶しておく必要があります。

問題の出題者は、問題で出題した知識と関連したものや、その知識と似た知識を敢えて惑わせるように問題を作成します。

ですから、暗記ができないまま知識レベルを中途半端な状態にしてしまうと、出題者の思う通りに引っ掛かってしまいます。

宅建の本試験現場で出題者の意図にはまらないようにするためにも、知識を正確に暗記することは必要不可欠なのです。

問題を解くために、知識を正確に記憶する

拓
そうか…やっぱりどうしても暗記からは逃れられないんだなぁ…。

暗記を避けようとすると、逆に効率が悪くなるのか…。

暗記する時間を確保する方法

暗記ができない、という受験生の中には、暗記する時間が確保できないという悩みをお持ちの方がいらっしゃいます。

以下では、実際に暗記をするための時間を確保する方法について解説していきます。

スキマ時間で覚える

暗記のような単純作業は、机に向かって長時間行うよりも、短時間で集中的に行う方が圧倒的に効率的です。

ですから、日々のスキマ時間をうまく利用することがコツです。

通勤時間や休憩時間はもちろんのこと、エレベーター・エスカレーターの待ち時間やお風呂に入る時間やトイレに入る時間に至るまで、ご自身の一日の中でちょっとしたスキマ時間がないかどうかをもう一度よく確認してみて下さい。

スキマ時間を含めた、社会人受験生が勉強時間を確保する方法についてはこちらの記事に詳細がありますので、是非参考にしてみて下さい。

スキマ時間を有効活用して、知識を暗記しよう

いつでもどこでも覚える

スキマ時間で暗記するのはもちろんですが、その時間すらない場合にも暗記できる場面は沢山あります。

  • 冷蔵庫の前に暗記すべき表を貼る
  • トイレの壁に暗記したい項目を記した書籍のコピーを貼る
  • スマートフォンの待ち受け画面を覚えたい知識を記したデータにする

社会人宅建合格者の多くは、ご自身が「こんな時間で何ができるのか」と思うような時間でやりくりしています。

スキマ時間と併せて、いつでもどんな所でも暗記していくという姿勢が重要なのです。

少しの時間も無駄にしない

スケジュールを作成する

実際にスキマ時間や暗記できる時間を洗い出したら、その時間で何を暗記するのかを決めておかなければ、恐らく行動には移しません。

一日のスケジュールをしっかり作成して、の時間にどの内容を暗記するのかを事前に決めておくようにしましょう。

社会人受験生がどのようにしてスケジュールを作成すればよいか、あるいはどのようにして作成したスケジュールを管理すればよいかについては、こちらの記事に詳細がありますので、是非参考にしてみて下さい。

時間を無駄にしないためにも、スケジュールを作成しよう

拓
そうか、暗記は短い時間でやる方が効果的なんですね!

やっぱり机に向かって勉強できる時間は、過去問を解く時間に当てたいもんな…!

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覚えにくい知識を暗記できる方法

暗記が大切であることが分かり、その時間を確保できたとしても、どのように行わなえばよいかが分からなければ、知識を効率良く暗記することはできません。

以下では、覚えにくい知識を実際に暗記するための方法について解説していきます。

「何度も」繰り返し暗記する

当たり前のことに感じられると思いますが、これが最も大事でかつ重要であると考えます。

そしてこの「何度も」部分が、宅建合格者とまだ合格していない受験生とで意識に大きな差があるように思います。

宅建試験において重要なのは、言うまでもなく繰り返した「回数」ではなく、繰り返して暗記できたかという「事実」だけです。

通常、何度か繰り返した結果全然覚えていなかったり、結果が出なかったとき、折角の努力が無駄になり、勉強が嫌になってしまうことでしょう。

しかし、宅建合格者は途中嫌になったとしても、合格に至るまで繰り返し繰り返し暗記をしています。

その回数も2回や3回ではないはずです。

もしご自身が数回繰り返し覚えて結果が出なかっただけで挫折しまいそうになった場合、宅建合格者はその何倍も繰り返し暗記をしているのだということを忘れないで下さい。

単調な反復練習から逃げないこと

ポイントを押さえて暗記する

暗記ができないという方で、知識を1から10まで全て覚えようとする方がいらっしゃいます。

しかし、宅建の試験範囲は膨大なので、テキストの内容全てを一言一句暗記するのは不可能です。

ですから、暗記する際にはポイントを押さえて行うようにしていく必要があります。

例えば、民法566条【担保責任の期間制限】の知識を暗記しようとする場合、

民法566条

売主が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない目的物を買主に引き渡した場合において、買主がその不適合を知った時から一年以内にその旨を売主に通知しないときは、買主は、その不適合を理由として、履行の追完請求、代金の減額の請求、損害賠償の請求及び契約の解除をすることができない。ただし、売主が引き渡しの時にその不適合を知り、又は重大な過失によって知らなかったときは、この限りでない。

と一言一句暗記しようと思うと、大変なだけではなく問題を解く際に必要なポイントを押さえることができず、効果的ではありません。

そこで同じ条文でも、

民法566条

売主が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない目的物を買主に引き渡した場合において、買主がその不適合を知った時から一年以内にその旨を売主に通知しないときは、買主は、その不適合を理由として、履行の追完請求、代金の減額の請求、損害賠償の請求及び契約の解除をすることができない。ただし、売主が引き渡しの時にその不適合を知り、又は重大な過失によって知らなかったときは、この限りでない。

というように、出題のポイントとなりそうな部分を重点的に暗記することによって、暗記の負担を減らすだけはなく、実際に問題が解けるよう効果的に暗記をすることができます。

ポイントを押さえて暗記しよう

比較して暗記する

暗記できない知識の特徴として、他にも似たような知識が存在することが挙げられます。

例えば、民法641条【注文者による請負契約の解除】と民法651条【委任の解除】について、それぞれの条文をみていくと、

民法641条

請負人が仕事を完成しない間は、注文者いつでも損害を賠償して契約の解除をすることができる。

民法651条 

①委任は、各当事者いつでもその解除をすることができる。
②当事者の一方が相手方に不利な時期に委任の解除をしたときは、その当事者の一方は、相手方の損害を賠償しなければならない。ただし、やむを得ない事由があったときは、この限りでない。

というように、それぞれの条文で似ている箇所がかなりあります。

上記のような知識を確認する際には、両者のどこが共通していて、どこが違っているのかを比較して暗記するようにしましょう。

共通点と相違点を比較して暗記しよう

語呂合わせで暗記する

上記のような方法ではどうしても暗記できない場合、語呂合わせを利用して暗記するのも一考です。

ただし、折角語呂合わせで暗記したとしても、どの知識に関する語呂合わせなのかを忘れてしまうと意味がないので、極力語呂合わせは使わず、最終手段として活用することをオススメします。

どうしても覚えられない箇所は語呂合わせも活用する

拓
なるほど、覚えにくい知識を暗記するにも、方法が色々あるんだな…。
自分に合う方法を試してみます!

小林先生、ありがとうございました!

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