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需要アリ?宅建合格者がダブルライセンスとして管理業務主任者を選ぶべき理由とは

まゆみ
まゆみ
こんにちは、小林先生。

私、既に宅建は持っているんですけど、キャリアアップのために何か資格を取りたいと思っているんですよ。

調べたところ、管理業務主任者がダブルライセンスに丁度良いみたいなんですよね。試験の概要などを見ても、宅建と比べてもさほど難しそうではありませんし。どう思いますか?

小林先生
小林先生
こんにちは、 まゆみさん。

お仕事をされながらさらに勉強されようとする向上心は素晴らしいと思います。私も見習わなければなりませんね。

おっしゃるとおり、宅建と管理業務主任者は相性が良いといえ、ダブルライセンスにはもってこいだといえると思います。ただし、宅建と比べて簡単だとは私は思いませんでした。

これは私の私見になりますが、管理業務主任者試験の勉強は、かなりやりにくかった覚えがあります。

まゆみ
まゆみ
え、そうなのですか…!なんか、思っていたのと違うわ…。

小林先生
小林先生
確かに、管理業務主任者試験は簡単ではありませんが、極端に難しい試験というわけでもありません。やるべきことをやれば合格できる試験ですよ。

それを踏まえて、まず管理業務主任者が宅建のダブルライセンスに向いている理由について解説していきますね。

まゆみ
まゆみ
はい、よろしくお願いします!

管理業務主任者がダブルライセンスにオススメな理由

宅建試験に合格して次に目指すのであれば、管理業務主任者がオススメです。

以下では、その理由について解説していきます。

試験制度が似ている

管理業務主任者が宅建の次の目標としてオススメな理由は、それぞれの試験制度が似ていることがまず挙げられます。

どちらも試験日が近い

宅建試験は10月の中旬、管理業務主任者試験は12月の初旬ということで、僅か1ヶ月程度の違いしかありません。

それぞれの試験日が近いことがなぜオススメなのかというと、試験勉強をする上で一年間の時間の使い方がほとんど同じだからです。

後述しますが、どちらの試験も難易度はほとんど同じくらいなので、勉強すべき量や期間も大体一緒です。

ですから、宅建試験で一度成功体験がある受験生は、管理業務主任者試験でも同じことをすれば良いともいえます。

どちらも四肢択一50問である

宅建試験と管理業務主任者試験、どちらも択一式の問題です。

そして、どちらも四つの選択肢の中から正解を選ばせるもので、その出題数も50問です。

さらには、どちらの試験も原則2時間で解答しなくてはならないため、時間の使い方も一緒です。

宅建試験で時間の使い方を経験している受験生は、管理業務主任者試験でも同じように立ち回れば良いのです。

科目の重複がある

宅建試験と管理業務主任者試験の出題科目は、かなりの重複があります。

特に最も大きいのは、民法・借地借家法をはじめとする権利関係の科目です。

宅建試験と管理業務主任者試験を比べると、権利関係科目については、宅建試験の方が難易度が高いといえますので、宅建試験を攻略できたのであれば、管理業務主任者試験も問題なく攻略できるでしょう。

勿論科目については、それぞれの試験での習熟度の違いはあります。

例えば、区分所有法は宅建試験では出題されるかどうかすら分かりませんが、管理業務主任者試験では中心科目の一つです。

区分所有法について宅建試験で学んだレベルで十分かといえば、そんなことはありません。

ただ、宅建試験で基礎ができていれば実際に区分所有法を改めて学んだ際には、それが確かなアドバンテージとなることは間違いありません。

宅建と試験制度が似ているため、対策が取りやすい

不動産関連の知識に幅が出る

管理業務主任者がオススメな理由として次に挙げられるのが、どちらも不動産関連の資格試験なので、勉強することによって知識に幅が出るというところです。

不動産の売買・賃貸・管理に関して強くなる

宅建士が不動産の売買・賃貸を業務の対象としているのに対して、管理業務主任者は不動産(主にマンションなど)の管理を業務の対象としています。

ご自身が不動産業界のどの分野で活躍されるかによりますが、少なくとも不動産の売買や賃貸の他に、マンション・アパートの管理に関する知識もある人材の方がより重宝されることは間違いありません。

独立開業にも有利

宅建試験に合格すると、宅建士として不動産会社へ就職するだけでなく、ご自身が宅建士として独立することも可能となります。

宅建士として独立すれば、不動産の売買・賃貸に関して仲介・代理することができ、不動産業界で十分活躍することが可能です。

しかし、管理業務主任者も併せて取得することによって、不動産の中でもマンションの管理業務も行うことができるようになります。

宅建と管理業務主任者をダブルで取得することによって、ご自身が独立する際にも大きなアドバンテージとなるのです。

宅建で学んだ知識がさらに活かせる

不動産業界への就職・転職に有利

宅建士と併せて管理業務主任者の資格を取得していることは、不動産業界に就職・転職する上で大きなアドバンテージがあります。

どちらも独占業務を扱う資格

宅建士は不動産の売買や賃貸契約の際の重要事項説明、管理業務主任者はマンション管理委託契約の重要事項説明、というそれぞれ独占業務があります。

前者を主業務とする宅建業者、後者を主業務とするマンション管理業者にはそれぞれ、宅建士・管理業務主任者を一定数おかなければならないという必置義務があります。

だからこそ、不動産業界に就職・転職をする際には、これらの資格を取得しているだけで有利になるのです。

不動産関連の幅広い知識がある人材

宅建士・管理業務主任者が独占業務を扱う資格であることは勿論ですが、資格を勉強する中で得たマンション管理に関する知識があることも業務を行う上でプラスに働くことは間違いありません。

不動産業界への就職・転職を果たした後、仮に宅建士としてのみ登録したとしても、マンション管理に関する知識があることは決して無駄にはならないはずです。

ご自身が働く不動産会社がたとえマンション管理業を行っていなかったとしても、管理業務主任者の有資格者が重宝されることは間違いありません。

宅建と併せて取得することによって就職・転職にも有利

まゆみ
まゆみ
ああ、やっぱり頑張って管理業務主任者取りたいわ…! 当分転職するつもりはないけれど、将来のことも考えて取っておくに越したことはないものね!

宅建と管理業務主任者どちらが難しいか

では、宅建の次に管理業務主任者試験を目指すとして、実際気になるのは、宅建と管理業務主任者どちらが難しいのか、ということではないでしょうか。

以下では、宅建と管理業務主任者の難易度について解説していきます。

どちらも同じくらいの勉強が必要

結論から申し上げると、宅建と管理業務主任者どちらも同じくらい勉強する必要があります。

どちらも300時間くらいは必要

宅建と管理業務主任者はどちらも300時間勉強する必要があるといわれています。

私が実際に勉強した時間もそれぞれだいたいそのくらいでした。

ただ、宅建を受験した時期が管理業務主任者を受験する時期と近接している場合、もう少し変わってくるかも知れません。

宅建に合格してから管理業務主任者を目指すのであれば、なるべく間隔を空けずに開始するべきでしょう。

どちらも勉強期間は約半年間くらいは必要

これも上記と同様、宅建と管理業務主任者はどちらも半年間は必要ではないかと思います。

これは社会人受験生であれば、一日平均1~2時間程度の勉強時間を確保するのがやっとなので、半年間(約180日)毎日勉強しないと、その時間に届かないことが理由なのではないかと考えられます。

宅建と管理業務主任者、どちらもそれ相応の勉強量が必要

試験概要での比較

一般的に宅建と管理業務主任者を比べたときに、どちらが知名度が高いかといえば、圧倒的に宅建だといえるでしょう。

人気が高ければ、当然競争率も高くなります。

下記の表をみると一目瞭然ですが、受験者数・合格者数は管理業務主任者の約10倍以上となっております。

合格率を比較しても、宅建が15%程度なのに対して、管理業務主任者は20%を超えています。

これだけを見ると宅建の方が難しそうにみえます。

宅建と管理業務主任者の試験概要

合格率だけ見れば宅建の方が難しい…?

合格率に騙されないで

上記の比較表をみると、宅建と管理業務主任者を比較したときに宅建の方が難しいそうですが、上記表には表れない難しさが管理業務主任者試験にはあります。

本気の受験生が多い

人気度の高い宅建と違い、そもそも知名度の高くない管理業務主任者を目指そうとする受験生は、宅建と比べて圧倒的に少ないです。

ですから、何となく受験しようとするモチベーションの低い受験生は宅建よりもずっと少ないはずです。

管理業務主任者の方が受験者数は少なくとも、受験に対するモチベーションは高いと言えるため、相対的な競争率は宅建よりも必然的に高くなります。

宅建合格者が一定数いる

不動産業界に関心がある方はともかく、一般的には宅建を受験した後マイナーな管理業務主任者という資格を知ることが少なくありません。

ですから、管理業務主任者を受験する方の中には、宅建を既に取得しているという方が一定数いらっしゃいます。

資格の登竜門として、法律の資格試験を初めて受験する方も多いのが宅建試験に対して、管理業務主任者試験はある程度レベルの高い受験生が多いのも特徴的なところといえるでしょう。

試験内容の特殊性

管理業務主任者の試験科目には、区分所有法と「標準管理規約」に関する問題が出題されます。

区分所有法内に規定されている「規約」の雛形が標準管理規約であるわけですが、区分所有法内で自由に定めることができる規約の内容が必ずしも標準管理規約に記載されている内容とは一致しないため、初めて勉強する方には難しく感じられてしまうことがあります。

すなわち、区分所有法によれば正解になるところ、標準管理規約によれば不正解になる、という非常に奇妙なことが起こる可能性があるのです。

管理業務主任者試験にはこのような特殊性もあるので、宅建と比べて合格率等は高くとも、決して易しい試験とはいえないのです。

合格率には表れない難しさが管理業務主任者試験にはある

まゆみ
まゆみ
うーん、ネットで調べたところではそんなに難しいとは書いていなかったけど、それなりに難しいのね…。私はどうしても細かいところが気になってしまうことが多いけれど、区分所有法とか私には相性が悪いとなると、思わぬ苦戦を強いられるかもしれないわね…。

管理業務主任者の具体的な勉強法とは

それでは、管理業務主任者試験に合格するためには、どのように学習していけば良いでしょうか。

宅建を既に受験し合格した方は、基本的には勉強方法は変わりません。

  1. スケジュールを立てて、それを実行する
  2. テキストと過去問を併用して勉強する
  3. 必要十分な知識を暗記する
  4. 合格するまで勉強を続けていく

以上の項目を意識して勉強していきます。

管理業務主任者の詳しい勉強方法については、こちらの記事に詳細を書いておりますので、是非参考にしてみて下さい。

まゆみ
まゆみ
宅建は比較的短期間で合格できたけど、管理業務主任者試験もその経験は活かせそうだわ! とりあえず管理業務主任者試験についてもう少し調べてみますわ。小林先生、ありがとうございます!

もっと管理業務主任者試験の勉強方法を知りたい方へ

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ここまで記事をお読みいただいても、管理業務主任者試験を受験しようかどうか悩んでしまう、という方もいらっしゃると思います。

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