こんにちは、あかつき塾の小林です!
宅建試験で受験生の多くが苦労するのが、「権利関係」
その中でも、最初に苦労するのが、民法の「意思表示」です。
- 意思表示では、 難しい用語が多くてとっつきにくい…
- 色々な制度があって、 どれがどれだか分からなくなる…!
- 一通りテキストを読んだけど、 問題が解けない…!
権利関係を勉強し始めた方は、このようなお悩みを持つことも多いかと思います。
以下では、宅建試験の権利関係の登竜門である、「意思表示」を分かりやすく理解できる方法を示していきます。
意思表示が分かりづらい理由とは…?
権利関係の「意思表示」を分かりやすく理解できる方法は、どうしてわかりにくいのか、を知ることが大切です。
難しい用語が沢山出てくる
その一つとして挙げられるのが、上記にも書いたように、「難しい用語」が沢山出てくるからです。
「意思表示」は、権利関係を学習するとき、かなり序盤で登場します。
多くの宅建受験生は、初め「権利関係」から学習しますので、勉強に対する意欲がかなり高いです。
しかし、序盤で見慣れない法律用語が沢山出てくると、
- 何だかよく分からない…
- こんな難しいことが沢山続くのか…
- このまま勉強していても、できる気がしない…
とやる気が無くなり、最終的には宅建試験を諦めてしまう方もいらっしゃると思います。
私も法律の勉強を始めた頃は、全てが分からない状態だったので、 まるで外国語を見ているような感覚でした。
ですが、何度も繰り返していくことによって、最終的にはきちんと攻略できました。
ですから、権利関係の序盤からあまり気負い過ぎず、
「最終的に分かればいいや」
と割り切ることも重要です。
制度が似ていて、どれがどれだか分からなくなる
「意思表示」には、 心裡留保・(通謀)虚偽表示・錯誤・詐欺・強迫 の5つの種類があります。
それぞれ似ているところが多いため、勉強をしていてどれがどれだか分からなくなることがあります。
ですから、それぞれの制度を丁寧に見ていく必要があります。
用語を正確に確認する
権利関係全般にもいえますが、法律用語は正確に把握する必要があります。
例えば、無効と取消し、善意と悪意など、初学者には馴染みのない表現が沢山あります。
以下、一例になりますが、権利関係の基本的な用語をまとめましたので、この機会に改めて確認してみて下さい。
- 無 効:はじめから効力がない
- 取消し:取り消されるまでは有効、取り消されると無効となる
- 善 意:知らないこと(≠良いこと)
- 悪 意:知っていること(≠悪いこと)
- 対 抗:自分の権利を主張すること
場面を想定する、図を書く
これも意思表示をはじめ、権利関係全般にいえることですが、勉強する際にはできる限り、「図を書くこと」が大切です。
抽象的に頭の中で覚えるより、実際に手を動かして書いてみると、イメージが湧きやすいはずです。
また、普段のテキスト読み等の学習の他、実際に過去問を解いていく際にも、図を書いていく方がミスが少なくなります。
ex)心裡留保
上記のように、登場人物(AとB)を書き、両者の関係を図示します。
必要があれば、土地や建物、その他の動産類なども書いておくと良いでしょう。
表などにまとめて比較して覚える
これも意思表示に限ったことではありませんが、権利関係を学習する際には、似通った制度を比較して学習すると効果的です。
以下に、意思表示のまとめ表を作成しましたので、そちらを参考にしてみてください。
意思表示を理解できるようになるための方法論【具体策】
上記のようにテキストを読んだり、暗記をしようとしたりしても、実際に問題が解けない、という悩みをお持ちの方はどのようにすればよいでしょうか。
以下では、その具体的方法論を示していきます。
問題(=過去問)を通してテキストを確認していく
ある程度テキスト等でインプット作業をしたら、過去問等を解いて、理解を深める必要がありますが、その際に大事なこといくつかあります。
問題を解く際には、必ず図を書く
まず大事なことは、上記のテキスト読みの際と同様に、権利関係の学習をする際には、必ず図を書いて当事者の関係を把握することが大切です。
特に問題を解く際に、当事者を取り違えたり、設定場面を間違えたりすると、正解に辿り着ける可能性は低くなります。
最初のうちは慣れないので、時間もかかり面倒に感じることがあると思います。
ですが、最終的には必ずスラスラ書けるようになりますので、普段の学習から積極的に練習するようにしましょう。
また、普段の学習をスマホなどアプリでする方も、本試験では問題冊子が渡され、それを読み込んで解答していきます。
ですから、普段の学習でも意識的に手を動かして学習することが大切です。
分からなければすぐに解答を見る
そして次に大事なことは、分からなければ考え過ぎず、すぐに解答を確認してテキスト読みを行う、ということです。
権利関係をはじめとする宅建試験の問題は、全て択一式で、問題の多くは「知識の有無」を答えさせるものばかりです。
すなわち、どんなに悩んでもその知識を知らなければ、問題が解けることはありません。
その場合には、さっさと解答を確認して、知識の補充をするようにしましょう。
出題知識について、テキストの該当箇所を強調しておく
そして問題を解き、テキストの該当箇所を確認した際には、その痕跡を残しておくとよいでしょう。
例えば、フリクションなど消せるボールペンやマーカー等で、線を引いたり、色を付けたりしておきます。
こうすることによって、後からテキストを見返した際に、自分がどのような箇所が弱点になっているか、一目瞭然となります。
因みに、初めのうちはあまりボールペンやマーカー等を多用すると、テキストの大部分に書き込みをすることになります。
ですから後で不要と感じる部分を消せるように、やはり消せるフリクションで書き込みをすることをオススメします。
いかがだったでしょうか。
権利関係の序盤から、「意思表示」のように似たような制度が並んでいると、理解するのに時間がかかり、はじめにあった高いモチベーションも徐々に落ちていってしまします。
ですが、権利関係全般にいえることですが、この科目は合格レベルに辿り着くためには時間がかかります。
ですから、一回で理解できないからといって、すぐに諦めずに何回も繰り返し学習する必要があります。
最終的に得意にしていけばよい、と割り切って、学習を進めていきましょう。
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