一応テキストの大事なところを自分なりにまとめてみてるんですが、全然効果が上がっている気がしなくて…。
宅建初学者はノートの使い方には注意したいところです。
特にテキストの大事な箇所をまとめるような勉強方法は、正直あまりオススメできないですね。
それでは合格者はどんなノート作りをするものなんでしょうか?
それでは、拓さんの悩みを解決できるように、宅建初学者がやるべきノート作りとその注意点について解説していきますね!
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目次
ノートの作り方でやってはいけないこと
宅建の勉強を始める際、テキスト・過去問を選び、次に検討をするのが、ノート選びではないでしょうか。
しかし、特に宅建初学者が行うノート作りには気を付けるべき点があります。
以下では、宅建初学者がノート作りを行う際にやってはいけないことについて解説していきます。
サブノートは作らない
宅建初学者がやりがちなのが、いわゆる「サブノート」作りです。
サブノートとは、一般的にテキストや講義内容を自分なりに分かりやすくまとめるためのノートをいいます。
学習が進んでいくと、ご自身にとって本当に大事な箇所が見えてきて効果的なサブノートを作成することができます。
しかし、まだまだ分からない箇所が多い宅建初学者がやろうとすると、気づいたらテキストのほとんどの箇所をサブノートに書き込んでしまうことになります。
サブノートは作ることに意味はなく、何度も見返し確認することで知識が定着します。
テキストの大部分を丸写ししたサブノートを作って見返すのであれば、結局は初めからテキストを読むのと何ら変わりはありません。
繰り返しになりますが、効果的なノート作りをできない初学者のうちから、テキストの内容をサブノートにまとめようとすることはやるべきではありません。
問題の解答結果だけを書いたノートを作らない
サブノート作りはしなくても、過去問や問題集の解答を書き込んだノートを用意する方は多いかと思います。
こういったノートを用意すること自体は特に問題はありませんが、正直学習効果という観点からいえば、全く意味がありません。
そのノートから分かることは、せいぜい解いた問題の正答率くらいです。
しかし、過去問や問題集の正答率を把握したり、正答率を上げることに意味はありません。
当たり前ですが、皆さんが受験する年度の問題には、一つとして過去に出題があったものと全く同じ問題は出題されません。
ですから、解いた問題が正解であったか不正解であったか自体に意味はなく、
- その問題がなぜ不正解だったのか
- なぜその解答を出したのか
- どうすればその問題の正解を導き出せたのか
を把握することが重要なのです。
過去問や問題集の正確・不正解を単に記録したノート作りはやはりやるべきではありません。
ノート作りにこだわり過ぎない
せっかくノートを作るのであれば、見やすいように、あるいは綺麗に作りたい、多くの受験生はそのように考えると思います。
しかし自分なりのノート作りをしようとして、その作り方を以下のようにこだわりすぎる方がいらっしゃいます。
- ノートはどんなものがよいか
- 何色のペンを使ったらいいか
- マーカーは何を使えばよいか
残念ながら、上記のうちいずれもノート作りの本質ではありません。
上記にも述べたように、ノートはあくまでもそのノートに書いてある内容を何度も見返し、記憶していくことに意味があります。
愛着を持てるノート作りは実際に使うことを考えると大事なことではあります。
しかしそこに時間を使いすぎては、いつまで経っても宅建の勉強が進みません。
ノートはあくまでも宅建に合格するためのツールとして行うわけですから、細部にこだわり過ぎたノート作りをするべきではありません。
すぐに辞めます…。
ノートの作り方でやるべきこと
それでは、宅建初学者はどのようなのノート作りをしていけば良いでしょうか。
以下では、宅建初学者にとって学習効果の高いノート作りの方法を解説していきます。
苦手な箇所を書き出す
上記にも述べたように、テキストの内容をそのまま書き写すことはオススメできません。
しかし、その中でもご自身にとって苦手な箇所のみを洗い出した内容をまとめるノート作りには意味があります。
ご自身の苦手な箇所・分からない箇所のみを一冊のノートにまとめることが出来れば、そのノートだけを見て苦手を克服する、学習効果の高い勉強をすることができます。
また、テキスト内には重要事項をまとめた表がいくつかあるかと思います。
重要事項はそれぞれの共通事項と相違ある事項を比較することによって、知識がより定着します。
もし過去問や問題集を解きながら、ご自身で気づいた比較事項があるようであれば、それらを自作の表に入れ込んでいきましょう。
上記のような内容にノートに入れ込むことによって、ご自身が苦手な箇所だけをまとめた自分なりの「テキスト」を作り上げることができます。
なぜその問題を間違えたのかをまとめる
宅建試験は50問全て択一式の問題で構成されています。
ですから、多くの受験生が必要な知識さえ暗記していれば問題が解けると思い込んでいます。
しかし、実際には知識を知っているだけではなく、その知識を「使える」ようにしておかなければなりません。
知識を使えるようにするためには、問題の解き方も併せて研究していく必要があります。
すなわち、間違えた問題に出会ったら、
その問題をなぜ間違えたのか…?
これを常に考えるようにします。
なお、問題の解き方については、こちらの記事に詳細がありますので、是非参考にしてみて下さい。
そしてその考察をしたら、その結果を下記のようにノートに書き出していきます。
間違えた問題の間違え方をまとめたノートを見返すことによって、自分の陥りやすい思考過程を確認し、次に同じ間違いをしないよう気を付けることができるようになります。
因みに私は、過去問を1ページずつ全て分解した上で、その間にノートを差し込めるようにバインダーを使用しています。
間違えた問題の対策を書き出す
上記のように間違えた箇所を指摘するだけではなく、次に同じように間違わないためにも、その対策を以下のようにまとめておくと、さらに効果的です。
受験生によって、苦手な箇所・間違えやすい箇所は異なります。
それをまとめたものを定期的に見ることによって、本試験までの間にご自身の弱点となっている問題の間違え方を常に確認することができるようになります。
ノートの使い方について
繰り返しになりますが、ノートは作成しただけでは効果はなく、繰り返し見返すことによって初めて効果を発揮します。
以下では、具体的にノートの使用方法について解説していきます。
いつでもどこでも、とにかく何回も見る
上記にも述べましたが、どんなに質の高いノートを作っても、それを見返さなければ意味がありません。
ノート作りは、何度も繰り返すように、苦手な箇所・大事な箇所を覚えるためのツールです。
いつでもどこでも見返すことができるように、常に持ち運ぶようにします。
場合よっては、ノートの一部分をスマートフォンで撮影しておいて、ちょっとした空き時間でも見られるようにしておくとよいでしょう。
とにかく擦り切れるくらい、作ったノートを使い込むようにします。
適宜修正していく
ノートは綺麗に作る必要もありませんが、綺麗に使う必要もありません。
一度書き込んだからといって、それを修正したり、直したりすることを恐れず、どんどん書き込んだり、修正したりするようにしましょう。
ただ修正する度合いによって大幅な改変がしづらい場合もありますから、慣れないうちは、フリクションなどの消せるボールペンやマーカー等を使用すると良いでしょう。
オススメのノートとは
最後に私が考えるオススメのノートを紹介していきます。
小型の物を選ぶ
私がオススメするのは、B6からA5までの小型の物です。
B5以上の物を選んでも構いませんが、常に持ち運べる物でないと、いつでもどこでも見られるわけではなくなります。
後述しますように、ノートは常に見られるようにしなければなりませんので、下記のような小さいサイズの物をオススメします。
加除式の物を選ぶ
小型の物の他に、出来れば閉じこんであるノートよりも、自由にカスタマイズできる、加除式の物がオススメです。
学習が進んでくると、初めのうちは大事だと思っていても、後から不必要になる箇所も出てきます。
加除式のノートであれば、後から付け外しもできますし、ご自身の優先順位に応じて、順番を入れ替えることもできます。
場合によっては、全てを持ち運ばなくても、学習するものだけを持っていくことができるようになります。
オススメのノート・バインダー
私が常用しているノート・バインダーは、セキセイ リングファイル A5S 2穴 ブルー F-332です。
このファイルは、小型でリングがDリングなので、コンパクトでありながら、大量に収納できるのもオススメな点の一つです。
私が普段からオススメしている過去問である、「みんなが欲しかった! 宅建士の問題集」でも、(少し窮屈にはなりますが)三分冊全て収納することも可能です。
ただ、三分冊全てを入れてしまうと非常に重くなるので、三冊購入して一分冊ごとにまとめ、別冊のルーズリーフを余裕を持って差し込めるようにしておいた方が使い勝手が良いでしょう。
背表紙にタイトルを差し込める箇所があるので、分野別に分からなくならないようにプレートを作成しておくのもオススメです。
宜しければ参考にしてみて下さい。
それにノートを繰り返し見返すことも出来ていませんでした。
繰り返しかぁ、僕苦手なんですよねぇ…。
でも、厳しいようですが、繰り返すことでしか知識や技術は身につきません。
こればかりはやるしかありませんよ。
愛着を持って使えることは大切ですが、ノート作りが学習の本質ではありません。
学習の助けとなるノート作りを心掛けて下さいね。
引き続き頑張ります!
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