こんにちは、あかつき塾の小林です!
宅建の勉強で最も大事だといわれているのが、「過去問」です。
しかし、過去問が大事だと分かっていても、ただ何となく問題を解いているだけ、という受験生も多いのではないでしょうか。
- 過去問を解いているけど、このままで受かるのか…
- 問題を解いても、実力がついている気がしない…
- 宅建合格者がどうやって過去問をつかっているのかを知りたい…!
上記のようなお悩みをお持ちの方に向けて、以下では宅建初学者が知るべき過去問の使い方について示していきます。
目次
過去問を使って勉強をした方がいい理由
過去問は大事だ、という意見は色々なところで見聞きするところですが、実際になぜそこまで過去問が大事なのかを見ていきましょう。
出題可能性が高い範囲が分かる
宅建の歴史は古く、既に30年以上もの過去問の蓄積があります。
その長い年月の中で出題の傾向を見ていくと、非常に限定的な範囲に出題される知識が固まっていることが分かります。
宅建試験は、非常に広範囲から出題される試験なので、短い期間で全てを完全に網羅することはできません。
ですから、効率的に学習をするためには過去問を使い、出題される可能性が高い分野に絞る必要があるのです。
出題の頻度が分かる
宅建試験では、過去問を使い出題される可能性が高い分野を知ることができますが、それと同時にその範囲内で同じ知識が繰り返し問われていることが分かります。
すなわち、宅建試験では過去問の焼き直しの問題が出題されることが多いのです。
もちろん全く同様の問題が出題されるわけではありませんが、同じ知識の言い換えを用いるなど、毎年手を変え品を変え、似たような問題を何度も繰り返し出題する傾向があります。
ですから、過去問を使って勉強すると、「この問題は、あの年の問題に似ているな」と判断することができ、本試験でも正解できる可能性が高くなります。
出題の難易度が分かる
宅建の学習がある程度進んでくると、「この部分、他の場合だとどうなるのだろう」とある程度自分なりに考えることができるようになります。
自分で色々と考えられるようになることは、学問という観点からいえば悪いことではありませんが、こと宅建試験の合格という観点からいえば、むしろ逆効果になる場合があります。
その際には、常に過去問の出題だけを意識して、「過去問に出題される可能性があるものしか考えない」というスタンスが大事です。
具体的な過去問の使用方法
それでは、具体的にどのように過去問を使っていくのか見ていきましょう。
年度・回数を絞って繰り返す
宅建受験生の多くが、お仕事をしながら、あるいは時間的制約のある中で学習をされている方が多いと思います。
ですから、ご自身の可処分時間によっては手持ちの過去問を全て完璧にこなすことができない場合もあるでしょう。
そのような方は、全てをやろうとせずに、年度・回数をある程度絞って学習する必要があります。
何年分やるか
まずは直近5年分に絞ると良いと思います。
その理由としては、近年の出題のトレンドを知るためには5年分くらいが丁度良いためであり、あまり古いものを追いすぎると、そのトレンドからは外れてしまうからです。
ただ、あくまでも目安ということであって、5年分の過去問数が必要十分というわけではありません。
宅建初学者の方は、初めのうちは5年に絞り、少し余裕が出てきたら、少しずつ射程を広げていくのも良いでしょう。
最終的には8~10年分くらいの過去問を網羅できると合格にグッと近づきます。
何回繰り返すか
これもご自身の可処分時間に大きくよるところですが、最低でも3回は繰り返さないと知識が身につかないと思います。
また繰り返す問題も全てを繰り返さなければならないのではなく、間違えた問題・知識が曖昧なものに絞っていけば良いと思います。
ですから、そういった問題だけでも、出来れば5回くらいは繰り返していって欲しいところです。
宅建初学者の方は、初めのうちは1回解くのも大変に感じると思います。
ですが、何度も繰り返すことによって、段々とそのスピードも上がっていきますから、出来る方は10回を目標にして、とにかく何度も繰り返して欲しいと思います。
難易度が高いものは飛ばす
宅建試験の問題には、
- 合格者であれば多くの方が正解できるもの
- 合格者であれば出来れば正解したいもの
- 合格者でも多くの方が正解できないもの
と難易度に幅があります。
宅建初学者の方は、特に①についてしっかりと学習をし、②③については難しいようであれば、最初のうちは触れなくても良いと思います。
①がしっかりと理解できるようになったところで、②へと射程を広げていって、最終的に余裕が出てきたところで③へと進むようにしましょう。
テキストを必ず併用する
宅建試験において、過去問の学習が大事であるということは言うまでもありませんが、過去問だけを解いていっても合格には辿り着きません。
過去問を解く際には、必ず基本テキストを横に置き、常にテキストと過去問の往復を心掛けて下さい。(テキストの使い方についてはこちら)
問題の解き方を意識する
上記では、過去問を使って学習した方がいい理由について、「出題の範囲・頻度・難易度」が分かるため、としました。
出題の範囲と頻度については、宅建試験合格のために必要な知識を知る、すなわちのインプット作業に関する内容です。
それに対して出題の難易度については、実際に本試験で出題されたらどのような対応をしたらよいか、すなわちアウトプットに関する内容です。
本試験では、過去問と全く同じ問題がそのまま出てくるわけではなく、形を変えた新作の問題が登場してきます。
その新作の問題を確実に得点するためには、過去にどのような問われ方をしたかを把握しつつ、現場でしっかりと対応できるように、問題の解き方を研究しておく必要があります。(問題の解き方についてはこちら)
オススメの過去問
ここで私がオススメする、宅建初学者が使いやすい過去問をご紹介したいと思います。
それは、TAC出版の「みんなが欲しかった! 宅建士の問題集」です。
この過去問集の特徴は
- 重要箇所が赤字になっているので見やすい
- この過去問と対になっているテキストの該当箇所が書いてある
- 選択肢ごとに難易度が高いものが分かる
- 重要事項がまとまった表が分かりやすい
が挙げられると思います。
中でも私が最も良いと考えるポイントは、「選択肢ごとに難易度が高いものが分かる」ところです。
宅建初学者のうちは、仮に難しい選択肢に出会った場合、それにこだわることなく、もっと基本的な選択肢の知識を習得するべきです。
このテキストは、難しい選択肢には解答に「旗のマーク」が付いているので、深入りせずに解き進めることができるのでオススメです。
是非使ってみてください!
いかがだったでしょうか。
宅建初学者に限ったことではありませんが、宅建試験合格のためには、過去問の攻略が必須です。
上記を参考にして、合格するまで過去問を使い込んでいくようにしましょう!
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